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定山渓温泉(札幌)2023年9月・2024年9月(計2回)宿泊

旅籠屋 定山渓商店 宿泊記 — 温泉に入って、七輪で焼肉。ラウンジで仕事もできる定山渓の宿

宿名
定山渓温泉 旅籠屋 定山渓商店
部屋
洋室8畳(ベッド2台。畳敷きで窓の外は定山渓の山並み)
風呂
サウナ・水風呂を備えた大浴場と露天風呂(16:00〜翌3:00/6:00〜11:00)
食事
夕食は館内「定山渓精肉店」の焼肉コース「六段」(2部制)。朝食は同じ会場でカレーと雑炊
泉質・湯
天然温泉(加水・循環ろ過)。源泉温度が高いため加温はなし
駐車場
あり。札幌・大通西5丁目からの無料送迎バスもあり(完全予約制)

2023年9月・2024年9月(計2回)に実際に宿泊した体験に基づく記事です(最終更新: 2026-08-26 / 料金・プランの最終確認: 2026-08-26)。プラン内容・料理・風呂の時間帯・設備なども宿泊時点のもので、その後変わっていることがあります。最新の内容は宿の公式サイトや各予約サイトでご確認ください。

温泉に入って、館内着のまま焼肉屋へ行って、炭火で肉を焼く。翌朝はカレーと雑炊で締めて、チェックアウトまでラウンジで仕事をする——札幌・定山渓の「旅籠屋 定山渓商店」は、そういう過ごし方ができる宿です。2023年9月と2024年9月の2回泊まりました。もう一度泊まった理由もはっきりしています。温泉に入れて焼肉が食べられる宿というのは、それだけで十分に魅力的だからです。

旅籠屋 定山渓商店の外観。夕暮れの空の下、車寄せの脇に宿名と店主の顔を染め抜いた紺色の大暖簾が張られている
目印は車寄せの脇に張られた紺色の大暖簾。1971年開業の旧「渓流荘」を改装し、2019年に今の姿になりました
1回目(2023年9月)の滞在。羊蹄山を周遊してから定山渓に入りました

部屋 — 洋室8畳。畳敷きにベッド2台、窓の外は山

泊まったのは洋室8畳。2回とも同じ部屋タイプでした。「洋室」という区分ですが床は畳敷きで、そこにベッドが2台入っています。窓際の広縁には小さな机と椅子が2脚あり、窓の外はすぐ定山渓の山並み。この机でちょっとした作業もできます。旅館の造りを残しながらベッドで眠れる、ちょうどいい部屋でした。

旅籠屋 定山渓商店の洋室。畳敷きの部屋にベッドが2台並び、窓際に小さなテーブルと椅子2脚。窓の外には緑の山が見える
洋室8畳。畳の上にベッド2台という造りで、窓の外は山です

朝は部屋の窓から、山あいの空が焼けていく時間に立ち会えました。

部屋の窓から見た夜明けの定山渓。両側にせまる山の稜線の間の空がオレンジ色に染まり、手前に宿の駐車場が見える
朝の窓の外。山の稜線の間から空が焼けていきます

風呂 — サウナはかなり熱め。広くて空いている

大浴場にはサウナと水風呂があり、露天風呂もあります。営業は16:00〜翌3:00と6:00〜11:00で、深夜3時まで開いているのは温泉宿としては相当長いほうです。

2回とも大浴場・露天・サウナのすべてに入りました。サウナはかなり熱めでした。浴場自体が広いおかげで、そこまで混雑を感じることもなく、ゆったり入れました。お湯は天然温泉で、源泉温度が高いため加温はしておらず、加水・循環ろ過という表記です(浴場内は撮影していないため写真はありません)。

夕食 — 焼肉コース「六段」。色々な部位を少しずつ

この宿の主役は、館内の焼肉店「定山渓精肉店」でいただく夕食です。壁に宿名を掲げた墨絵が描かれた店内には、七輪を落とし込んだテーブルが並びます。風呂から上がって館内着のまま向かえるのが、館内に焼肉屋があることの何よりの身軽さでした。

焼肉店「定山渓精肉店」の店内。壁一面に酒屋を描いた墨絵と「定山渓商店」の看板があり、七輪を落とし込んだ木のテーブルが並ぶ
夕食会場「定山渓精肉店」。壁の墨絵と七輪つきのテーブルが並びます

夕食は焼肉コース「六段」の1種類。第一部17:30〜19:30、第二部20:00〜22:00の2部制で、私たちは2回とも第二部にしました。17:30は少し早く、チェックイン後に温泉へ入ってから焼肉へ向かう流れが、第二部だとちょうどよく取れるからです。

焼肉のテーブル。中央に七輪、手前に山盛りの葉物サラダとご飯、奥に前菜のトレーとタレの小鉢が並ぶ
席につくとサラダとご飯、前菜、タレが並びます。中央が七輪

肉は塩ジンギスカン・カメノコ・上カルビ・厚切りタン・三角バラの5種類。丸いトレーに部位ごとに盛り分けられ、野菜や前菜のトレーとともにテーブルいっぱいに並びます。運ばれてきた瞬間の眺めが、まず気持ちいいのです。

テーブルいっぱいに並んだ6枚の丸いトレー。肉、野菜、前菜、サラダ、ミンチ状の肉と卵黄、厚切りの肉と薬味がそれぞれに盛り分けられている
焼肉コース「六段」。丸いトレーが6枚、テーブルいっぱいに並びます

好きな部位を好きな量だけ頼める量り売りも別に用意されていますが、2回とも追加なしで十分な量でした。「これが一番」と挙げられる部位があるというより、色々な種類の肉を少しずつ楽しめるのがこのコースの良さだと思います。

七輪の網の上で焼かれる牛肉。3切れの肉に焼き色がつき、網の下から炎が見える
七輪の炭火で焼きます

焼いた肉をご飯にのせて、わさびを添えて食べるのも良い締めでした。

白いご飯を盛った小ぶりの茶碗に、焼いた厚切りの肉が2切れのせられ、わさびが添えられている
焼いた肉をご飯にのせて。わさびが合います

朝食 — カレーと雑炊。両方いける

朝食も夕食と同じ「定山渓精肉店」で、カレーと雑炊が用意されます(8:00〜10:00)。焼肉屋の朝がカレーというのは意外な取り合わせですが、これがまた合います。

朱色の膳にのった朝食。大きめの皿にご飯とカレー、福神漬け、味噌汁が並び、脇にサラダと牛乳、じゃがいもの小鉢が置かれている
朝食はこの一膳に、別で雑炊がつきます

カレーはしっかり煮込まれた味。雑炊のほうはあっさりしているのにコクがあって、こちらも美味しくいただきました。どちらか選ぶ形式ではないので、2回とも両方食べています。

刷毛目模様の茶碗によそわれた雑炊。溶き卵ととろみのある汁に、刻んだ青ねぎと白ごまが散らしてある
雑炊。溶き卵と青ねぎ、白ごま

ラウンジ — 電源のある場所が多く、仕事がはかどる

2回目に泊まったときは、この宿でしっかり仕事をしました。宿泊者専用ラウンジが快適で、Wi-Fiも電源も問題なし。ラウンジだけでなくフロント脇のスペースなども自由に使えて、電源のある場所が結構あるのがありがたいところです。落ち着いた雰囲気なので、作業に集中できます。利用時間で困った記憶はなく、好きなときに使えた印象でした(時間の扱いは公式サイトに明記がないため、気になる場合は宿へご確認ください)。

日中のロビー。六角形タイルの床に木の大きなカウンターテーブルとスツールが並び、丸い照明が吊り下がる。奥に共用のiMacが置かれている
昼のロビー。大きなカウンターテーブルと電源スペースがあります
夜のロビー。間接照明に照らされた木のテーブルと椅子が並び、ガラス張りの窓の外は暮れかけた青い空
夜のロビー。時間帯で表情が変わります

酒屋をテーマにした「SAKEラウンジ」もあり、照明を落とした空間に日本酒のボトルが並びます。雰囲気は抜群ですが、こちらのお酒は有料です。

SAKEラウンジ。暗い空間の壁面に埋め込まれた棚が間接照明で照らされ、日本酒の瓶とグラスが並んでいる
SAKEラウンジ。お酒は有料です
2回目(2024年9月)の滞在。ラウンジでの過ごし方も撮っています

アクセス

2回とも車で行きました。宿のアクセス案内では札幌方面から約44分(27.1km)、新千歳空港からは約92分(66.5km)。定山渓温泉の中では入りやすい立地です。

チェックインは16:00〜25:00、チェックアウトは12:00。チェックインが深夜1時まで、チェックアウトが12時というのは温泉宿としては異例なほど緩く、札幌で用事を済ませてから入るような使い方ができます。朝もゆっくりで、チェックアウトまでラウンジで作業する余裕がありました。

車がなくても行けます。札幌市中央区大通西5丁目(昭和ビル前)発着の無料送迎バスがあり、迎車17:00発・帰路12:45発。ただし完全予約制で、宿への電話予約が必要です。路線バスなら札幌駅からじょうてつバスで「定山渓大橋」下車、徒歩5分ほど。運行内容は変わる可能性があるので、予約時に宿へ確認してください。

まとめ — こんな人におすすめ

温泉と焼肉を1泊で両方やりたい人に、まっすぐおすすめできる宿です。風呂も、館内着のまま行ける炭火の焼肉も、翌朝のカレーと雑炊も、すべて館内で完結する。この身軽さが、2回泊まった一番の理由でした。サウナがかなり熱めなので、サウナ目当ての人にも合います。

もうひとつの顔が仕事のできる宿であること。宿泊者専用ラウンジやロビーが自由に使えて、電源のある席が多い。落ち着いた雰囲気なので、チェックアウトまで作業して、そのまま札幌へ戻るという使い方ができます。ワーケーションで温泉地に滞在したい人には、定山渓の選択肢として覚えておく価値があると思います。

一方で、旅館らしい会席や部屋食を期待する宿ではありません。夕食は焼肉コース1種類なので、そこが合うかどうかで評価が分かれます。焼肉が食べたい日に選ぶ温泉宿、という位置づけがしっくりきます。

定山渓温泉 旅籠屋 定山渓商店のよくある質問

Q. 夕食の焼肉はどんな内容ですか?
A. 館内の「定山渓精肉店」でいただく焼肉コース「六段」の1種類です。塩ジンギスカン・カメノコ・上カルビ・厚切りタン・三角バラの5種類が、前菜やサラダとともに丸いトレーで運ばれてきます。好きな部位を好きな量だけ選べる量り売りも別に用意されています。2回とも追加なしで満腹になりました。
Q. 夕食の時間は選べますか?
A. 第一部17:30〜19:30、第二部20:00〜22:00の2部制です。私たちは2回とも第二部にしました。17:30は早すぎると感じたのと、チェックイン後に温泉へ入ってから向かう流れが取りやすいためです。夕食会場へは館内着のまま行けました。
Q. お風呂にサウナはありますか?
A. あります。サウナと水風呂を備えた大浴場と露天風呂があり、営業は16:00〜翌3:00と6:00〜11:00。サウナはかなり熱めでした。浴場自体が広く、2回とも混雑を感じずに入れました。
Q. 朝食は何が出ますか?
A. 夕食と同じ「定山渓精肉店」で、カレーと雑炊が用意されます(8:00〜10:00)。カレーはしっかり煮込まれた味で、雑炊はあっさりながらコクがあり、どちらも美味しくいただきました。どちらか選ぶ形式ではないので、両方食べられます。
Q. 仕事や作業はできますか?
A. 宿泊者専用ラウンジのほか、ロビーにも電源スペースがあり、落ち着いて作業できました。Wi-Fiも電源も問題なく使えます。客室も、窓際の広縁に小さな机があるのでちょっとした作業なら可能です。SAKEラウンジもありますが、こちらのお酒は有料です。
Q. チェックイン・チェックアウトは何時ですか?
A. チェックインは16:00〜25:00、チェックアウトは12:00です。チェックインが深夜1時まで受け付けていて、チェックアウトも12時と遅めなので、札幌で用事を済ませてから向かったり、朝はゆっくり過ごしたりという使い方ができます。
Q. 車がなくても行けますか?
A. 札幌市中央区大通西5丁目(昭和ビル前)発着の無料送迎バスがあります。完全予約制で、宿への電話予約が必要です。路線バスの場合は札幌駅からじょうてつバスで「定山渓大橋」下車、徒歩5分ほどです(運行の詳細は予約時に宿へご確認ください)。