河口湖を見下ろす丘の上に、オレンジ屋根と黄色い壁の建物群。ラビスタ富士河口湖は「南仏プロヴァンスをイメージした」と掲げるリゾートホテルで、館内に一歩入ると温泉宿というよりヨーロッパの田舎町に迷い込んだような気分になります。それでいて無料の貸切風呂や湯上がりアイスといった共立リゾートらしいサービスはしっかり健在。2024年1月、河口湖の冬花火の時期に宿泊した体験をレポートします。


チェックイン — フロントから富士山と河口湖を一望。ドリンクサービスが充実
フロントのあるラウンジに上がると、大きな窓の向こうに富士山と河口湖が並んで見えます。チェックイン前からこの眺めはずるい。窓際の椅子には大きなテディベアが座っていて、記念撮影スポットになっていました。

うれしいのがドリンクサービスの充実ぶりです。ウェルカムドリンクの葡萄ジュースは濃厚で絶品。ほかにゆずの水、24時間使えるコーヒーマシンがあり、さらに夕方には赤と白のワインまで無料でいただけました。山梨のワイン県らしいもてなしです。

ひとつ知っておきたいのは、15時のチェックイン開始直後はフロントがかなり混み合うこと。急がない場合は少し時間をずらすとスムーズです。
部屋 — ラビスタスイート。バルコニーの正面に富士山
今回は奥の建物の3階にあるラビスタスイート(定員4名・56平米)に2人で宿泊しました。リビングと寝室が分かれたゆったりした間取りで、暖炉風の飾りやアイアンの照明など、部屋の中までプロヴァンスの世界観が徹底されています。冷蔵庫には水とオレンジーナ。この徹底ぶりには笑いました。


バルコニーに出ると、目の前にどーんと富士山。オレンジ瓦の屋根越しに見る富士山は、日本にいながらどこか異国の風景のようでした。なおこの部屋から河口湖は見えないので、湖の眺めも楽しみたい人はラウンジや大浴場でどうぞ。部屋の内風呂は温泉ではありません。

館内の共用部もいちいち凝っていて、レンガ張りのアーチ天井の廊下など、散策するだけで楽しい造りです。

風呂 — 大浴場の露天から富士山。無料の貸切風呂4つと岩盤浴
大浴場「漲山の湯」は内湯・露天・サウナの構成で、男女の入れ替えはありません。温泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉)が使われているのは内湯で、露天からは富士山がよく見えます。
そしてこの宿の目玉が、無料の貸切風呂4つ。レンガ・石・竹・モザイクタイルと趣の異なる風呂が並び、予約不要で空いていれば何度でも入れます。系列の宿と同じ方式で、岩風呂など日本旅館らしい湯船をプライベートに楽しめるのが良いところ。ただし4つのうち1つは温泉ではなかったので、泉質にこだわる人は入る前にチェックを。椅子式の岩盤浴もあり、こちらも無料。じんわり長く入れて、かなり汗をかきました。
風呂上がりには冷凍庫にアイスキャンディーが用意されています。これも共立リゾートおなじみのサービスで、何度入っても風呂上がりが楽しみになります。
夕食 — フレンチ風フルコース。窓側の席から冬花火まで見えた
夕食は17時半と19時半の2部制で、チェックイン時に時間を選びます。今回は混雑日だったようで19時半のみ。早い時間に食べたい場合は、チェックイン開始と同時に手続きするのがよさそうです。
料理はフレンチ仕立てのフルコース。魚も肉も出る本格的な流れの中に、コロッケのような親しみやすい皿も挟まるちょっと面白い構成で、デザートまで美味しくいただきました。


この日はちょうど河口湖の冬花火の開催日。窓側の席だったおかげで、食事をしながら花火まで見ることができました。打ち上げに合わせてレストランの照明を落としてくれる粋な配慮も。冬花火は例年1月中旬〜2月中旬の週末開催なので、狙って予約する価値があります。

ひとつ心残りだったのが、共立リゾート名物の夜鳴きそばを逃したこと。この宿には定番の醤油に加えてトマト味があるそうで、次に泊まったら必ず食べたいと思っています。提供時間は夜遅めの時間帯なので、夕食が19時半の回でも十分間に合うはずでした……。
朝食 — ビュッフェと朝焼けの富士山
朝は早起きの価値があります。日の出の時間帯、オレンジ瓦の屋根越しに朝焼けの富士山が見えました。

朝食はビュッフェ形式。和洋の品数はしっかりあり、落ち着いた内容です。個人的なおすすめは、ウェルカムドリンクと同じ濃厚な葡萄ジュースが朝食にも出ること。フレンチトーストやサラダと合わせて、朝からしっかりいただきました。

アクセス
河口湖の北岸、湖を見下ろす丘の上に建っています。中央道・河口湖ICから河口湖大橋を渡って15分ほど。チェックインは15時、チェックアウトは11時です。電車の場合は河口湖駅から送迎があり、所要20分弱。時刻が決まっているようなので、予約時に確認しておくと安心です。
まとめ — こんな人におすすめ
「富士山を見ること」を旅の主役にしたい人に、まっすぐおすすめできる宿です。ラウンジ・部屋・露天風呂・朝焼けと、滞在中ずっと富士山がそばにある贅沢は替えがききません。無料の貸切風呂4つと岩盤浴、ワインや葡萄ジュースのドリンクサービスなど「泊まってからの楽しみ」が多いのも魅力。カップルにも家族にも合いますが、特に冬の花火シーズンの週末は、夕食を窓側で楽しめれば最高の一晩になります。河口湖・富士吉田エリアの観光やドライブと組み合わせて、ぜひ連泊気分でのんびり滞在してみてください。