本記事にはプロモーション(宿泊予約サイトへのリンク)が含まれます

高湯温泉(福島)2024年11月宿泊

高湯温泉 安達屋 宿泊記 — 白濁の硫黄泉と囲炉裏料理を味わう大人の宿

宿名
高湯温泉 安達屋
部屋
スーペリアタイプの客室「ゆり」(畳敷きにツインベッド)
風呂
大露天風呂「大気の湯」(東西・男女入替制)と大浴場「東の湯・西の湯」
食事
夕食は囲炉裏の間で、炭火の囲炉裏焼きと一品ずつ運ばれるコース。朝食は囲炉裏端でセットメニュー
泉質・湯
酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)[掲示用泉質名:硫黄泉]
貸切風呂
貸切露天「薬師の湯」壱ノ湯・弐ノ湯(宿泊者無料・到着後フロント予約制50分・22時〜24時と明け方〜6:45は自由貸切)、貸切内湯「ひめさ湯り」
駐車場
あり(玄関横)

2024年11月に実際に宿泊した体験に基づく記事です(最終更新: 2026-08-30 / 料金・プランの最終確認: 2026-08-30)。プラン内容・料理・風呂の時間帯・設備なども宿泊時点のもので、その後変わっていることがあります。最新の内容は宿の公式サイトや各予約サイトでご確認ください。

乳白色に濁る硫黄の湯と、炭火の囲炉裏で串を焼く夕食——福島・高湯温泉の「安達屋」は、1607年開湯と伝わる高湯の歴史を背負う、小学生以下は利用できない大人の湯宿です。私たちは2024年11月、紅葉の終わりと初雪が重なる時期に泊まりました。

滞在の様子。囲炉裏焼きと白濁の貸切湯を通しで撮っています

アクセス — 郡山からレンタカーで。11月でもスタッドレス必須

私たちは郡山駅でレンタカーを借りて向かいました。車なら福島西ICまたは福島大笹生ICから約30分。ただし高湯温泉は標高の高い山の上にあり、11月でもあっという間に雪が積もることがあります。実際、滞在中の朝には一面の雪景色になりました。この時期に車で行くならスタッドレスタイヤは必須です。駐車場は玄関横にあり、着いてすぐ停められます。公共交通機関の場合は、福島駅西口から高湯行きのバスで約40分です。

部屋 — スーペリア「ゆり」。畳にツインベッドの和モダン

泊まったのは、スーペリアタイプの**「ゆり」**という部屋。畳敷きにツインベッドを置いた和モダンな設えで、腰壁と欄間の意匠が落ち着いた雰囲気をつくります。

安達屋の客室。畳敷きの部屋にツインベッドが並び、窓際にソファ。壁は生成りの和紙調で腰壁は焦げ茶
畳敷きにツインベッド。窓の外は高湯の山です
客室のベッドスペース。木の梁で縁取られた変形の開口の先に、ベッドと行灯風の照明が見える
木の梁で縁取られた開口が印象的な設え

窓際にはテーブルと椅子のスペースもあり、外を眺めながらひと息つけます。

客室の窓際のテーブルと椅子。大きな窓の外に高湯温泉の建物と山の景色が見える
窓際のテーブル席。眼下に高湯の湯宿と山並みが見えます

ラウンジ — 囲炉裏端の一杯と、アペリティフタイム

安達屋には「灯」と「Hêtre(エートゥル)」という2つのラウンジがあり、コーヒーや紅茶のフリードリンクが楽しめます。さらにHêtreでは、15時〜18時のアペリティフタイムにスパークリングワインやビールなどの日替わり食前酒とおつまみが用意されます(19時〜22時はウイスキーやワインなどのバータイム)。

チェックインしてまず向かったのは、大きな砂の囲炉裏のあるラウンジ**「灯」**。自在鉤に鉄瓶が下がり、炭がはぜる囲炉裏端で、まずはウェルカムドリンクを一杯いただきました。コーヒーや紅茶などのフリードリンクもここで楽しめます。

大きな砂の囲炉裏のあるラウンジ「灯」。囲炉裏の縁にスパークリングワインのグラスが置かれ、奥に鉄瓶と炭火、窓辺には徳利が並ぶ
ラウンジ「灯」の囲炉裏端で、まずはウェルカムドリンク

一方の**「Hêtre」**は、梁の走る高い天井の下にバーカウンターを備えたモダンな空間。アペリティフタイムには、ビールとおつまみでもうひと息つきました。到着してすぐ、この時間から宿のペースに引き込まれます。

ラウンジ「Hêtre」のテーブルに注がれたビールが2杯。奥の皿にあられなどの小袋のおつまみ
Hêtreのアペリティフタイム。ビールとおつまみ
ラウンジ「Hêtre」の内観。トラス梁の高い天井の下に、赤い椅子とテーブル席、奥に照明の入ったバーカウンターと洋酒の棚
Hêtre。梁の走る高い天井とバーカウンター
ラウンジ「Hêtre」の全景。大きな窓沿いにラタンの椅子とテーブルが並び、観葉植物の緑が映える
Hêtreの窓沿いの席。大きな窓から自然光が入ります

記念日プランのフルーツタルト

今回は誕生日のお祝いを兼ねた滞在だったので、記念日プランでフルーツタルトを別途お願いしました。いちご・キウイ・柑橘がぎっしり載ったタルトで、これが美味しかった。部屋にはセミドライピーチとセミドライキウイのウェルカムスイーツも用意されていました。

部屋に用意されたフルーツタルト。いちご・キウイ・柑橘・ラズベリーとミントがぎっしり載る。奥にウェルカムスイーツのセミドライフルーツと案内のカード
記念日プランでお願いしたフルーツタルト

風呂 — 乳白色の硫黄泉を貸切で

高湯温泉の湯は、酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)。掲示用泉質名でいえば硫黄泉で、乳白色に白濁した湯が特徴です。

私たちが楽しみにしていた大露天風呂「大気の湯」は、あいにく滞在時は工事中で入れませんでした(現在は東西2つを男女入れ替えで営業する形で全面オープンしています)。その分じっくり浸かったのが、貸切露天の**「薬師の湯」**です。

薬師の湯へは、茅葺き屋根の門をくぐって向かいます。この道行きからすでに風情があります。

「霊泉 薬師の湯」の看板を掲げた茅葺き屋根の門。石灯籠と落ち葉の小道が続く
薬師の湯へ向かう茅葺きの門

貸切露天は壱ノ湯・弐ノ湯の2つで、宿泊者は無料。到着後にフロントで予約する50分制で、22時〜24時と明け方〜6:45は予約不要の自由貸切になります。石畳の湯小屋の先に、青みがかった乳白色の湯をたたえた露天が待っていました。湯気とともに立ちのぼる硫黄の香りに包まれて、貸切でゆっくり浸かる時間は格別です。

貸切露天風呂「薬師の湯」。青みがかった乳白色の湯をたたえた岩縁の湯船から湯気が立ち、木の柱と石畳が囲む
貸切露天「薬師の湯」。乳白色の湯に湯気が立ちます

このほか大浴場「東の湯・西の湯」と、貸切内湯「ひめさ湯り」(7時〜22時は予約制、夜間は自由貸切)もあります。

夕食 — 炭火の囲炉裏で串を焼くコース

夕食は囲炉裏の間で18時から。全卓に炭おこしの囲炉裏を備えた個室・半個室で、囲炉裏の串焼きと、一品ずつ運ばれるコース料理を組み合わせた構成です。

席に着くと、囲炉裏の網の上に串が並びます。この日の串は油揚げ・えびいも・川俣シャモの味噌漬け・伊達鶏・ニシン・鮎。炭火でじりじり焼けていくのを眺めながら、焼き上がったものから順にいただきます。

卓上の囲炉裏。網の上に油揚げやえびいもの串が並び、炭火が赤く熾きている
卓上の囲炉裏で串を焼きます。まずは油揚げとえびいもから
夕食のお造り。茶色の大皿に、まぐろ、炙りのかつお、いくら、トマトとチーズの一品が紅葉の葉とともに盛られる。奥の囲炉裏ではニシンや鮎、鶏の串が焼ける
紅葉をあしらったお造り。奥ではニシンや鮎の串が焼けています

コースの皿も一品ずつ運ばれてきます。前菜のサラダ仕立てから、メインの肉料理まで、串と別に魚も肉もあって満足度の高い夕食でした。

白い深皿に盛られた前菜。鴨とりんご、柑橘、チコリなどのサラダ仕立て。奥に囲炉裏の網と串
前菜はサラダ仕立て。囲炉裏の串を焼きながらいただきます
メインの肉料理。黒い角皿にローストした牛肉のスライスと野菜のミルフィーユ仕立て、すだちと薬味が添えられる
メインの肉料理。焼き加減が絶妙でした

朝食 — 囲炉裏端の膳に、意外なパンの籠

朝食は8時から囲炉裏端で。小鉢や焼き物を箱膳に整えたセットメニューです。

朝食の卓。木の箱膳に刺身や卵焼き、焼き魚、梅干しなどの小鉢が並び、ジュースやヨーグルト、フルーツも揃う
朝食の膳。小鉢がずらりと並びます
黄色い縁の椀に入った芋煮風の温かい一品。牛肉、しいたけ、いんげん、トマト、しらたきが出汁に浸かる
温かい椀もの。福島らしい味わいです

この朝食で面白かったのが、焼きたてのパンの籠が出てくること。和の膳にパン——意外な組み合わせですが、これがうれしいサプライズでした。

籐の籠に盛られた4種の丸いパン。奥に牛乳とオレンジジュースの瓶
朝食のパンの籠。和の膳にパンが出るのが意外でした
朝食の全景。囲炉裏の台の上にジュースやヨーグルト、ジャムが並び、奥に八寸の箱膳とサラダ
囲炉裏端の朝食。ゆっくりいただけます

朝、外は雪景色に

朝起きて宿の外を見ると、あたりは一面の雪景色になっていました。11月下旬の高湯はもう冬。この雪見も山の上の温泉地ならではです。

雪の朝の高湯温泉。うっすら雪をかぶった屋根と道路、雪化粧した山々が霞む
朝、宿の外は一面の雪景色に。11月下旬でこの積もり方です

翌朝にはこの積もり方なので、アクセスの項で書いたスタッドレスの話は誇張ではありません。

まとめ — 白濁の湯と囲炉裏を静かに味わう宿

チェックアウトは9時と早めなので、朝風呂と朝食は逆算して計画するのがおすすめです。大人の宿だけあって館内は終始静かで、囲炉裏の炭がはぜる音とラウンジの一杯、白濁の湯に集中できる滞在でした。次回は全面オープンした大露天風呂「大気の湯」に浸かりに、また訪れたいと思います。

高湯温泉 安達屋のよくある質問

Q. どんな泉質ですか?
A. 酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)で、掲示用泉質名は硫黄泉です。湯は乳白色に白濁していて、硫黄の香りに包まれながら浸かれます。
Q. 貸切風呂はありますか?料金は?
A. 貸切露天「薬師の湯」(壱ノ湯・弐ノ湯の2つ)が宿泊者は無料で利用できます。到着後にフロントで予約する50分制で、22時〜24時と明け方〜6:45は予約不要の自由貸切です。ほかに貸切内湯「ひめさ湯り」もあります(7時〜22時は予約制、22時〜翌7時は自由貸切)。
Q. 大露天風呂「大気の湯」はどんなお風呂ですか?
A. かけ流しの大きな天然露天風呂で、東と西の2つをチェックイン日とチェックアウト日で男女入れ替えて営業しています(2025年7月に全面オープン)。利用時間は15:00〜24:00と5:00〜11:00、火曜・金曜は清掃のため11:00〜14:00は入浴できません。私たちの宿泊時(2024年11月)は工事中で入れなかったので、次回の楽しみにしています。
Q. 子供連れでも泊まれますか?
A. 小学生以下の子供は利用できない大人の宿です。静かに温泉と食事を楽しみたい人に向いています。
Q. チェックイン・チェックアウトは何時ですか?
A. 公式サイトの「安達屋の一日」では、チェックインは15:00、チェックアウトは9:00と案内されています。チェックアウトが早めなので、朝風呂は逆算して計画するのがおすすめです。
Q. ラウンジでは何が楽しめますか?
A. 「灯」と「Hêtre(エートゥル)」の2つのラウンジがあり、ティータイム(15時〜22時と翌朝7時〜11時)にはコーヒーや紅茶のフリードリンクが楽しめます。Hêtreでは15時〜18時のアペリティフタイムにスパークリングワインやビールなどの日替わり食前酒とおつまみ、19時〜22時のバータイムにはウイスキーやワインなどが用意されます。
Q. 冬のアクセスで気をつけることはありますか?
A. 車の場合は福島西ICまたは福島大笹生ICから約30分ですが、標高の高い山道なので、11月にはあっという間に雪が積もることがあります。冬タイヤ(スタッドレス)は必須です。公共交通機関なら福島駅西口から高湯行きのバスで約40分です。