由布院温泉の「ゆふいん山水館」には、2025年7月と9月の2回泊まっています。明治44年創業の老舗ですが、この宿を選ぶ理由はシンプルで、お酒まで飲み放題のオールインクルーシブと、部屋の窓一面に広がる由布岳です。生ビールで乾杯して、大分の食材が並ぶ約50種のバイキングを好きなだけ。翌朝は朝焼けの由布岳を眺めて、朝食会場で「おはようビール」まで飲めてしまう。財布のことを一切考えずに過ごせる、至福の温泉旅になりました。

チェックインまで
大分自動車道・湯布院ICから車で約15分。宿の駐車場は無料で約60台分と大型旅館らしい余裕があり、予約も不要です。JR由布院駅からも徒歩8分ほどなので、私が泊まったときのように博多から特急で由布院入りする電車旅でも使いやすい立地。チェックインは15時、チェックアウトは10時です。
部屋 — 窓一面の由布岳。朝焼けの時間は絶景でした
泊まったのは由布岳側の和室。窓からは由布院の街並みとその向こうにそびえる由布岳が一望できます。とくに忘れられないのが朝焼けの時間帯。朝霧のかかった由布院盆地の向こうから空がオレンジに染まっていく眺めは、この宿のいちばんのごちそうかもしれません。

早起きして、この景色を見ながら湯上がりに一息。由布院の朝霧は秋から冬の冷え込んだ朝に出やすいと言われますが、9月の朝でもうっすらと霧がかかり、幻想的な眺めでした。
風呂 — 男女入れ替えの2つの大浴場。アルカリ性単純温泉のさらっとした湯
大浴場は「ゆふの湯」(露天風呂・サウナ・水風呂)と「あさぎりの湯」(露天風呂・陶器風呂・内湯)の2つで、夜と朝の男女入れ替え制。一泊すれば両方入れます。露天からは由布岳の山容を望めて、湯船に浸かりながら眺める由布岳はまた格別です。
泉質はアルカリ性単純温泉。泉温65〜70度の湯を適温にして注いでおり、クセのないさらっとした肌ざわりで長湯しやすいタイプです。バイキングとお酒の合間に何度も入りたくなる、優しい湯でした(浴場内は撮影していないため写真はありません)。
夕食 — 約50種のバイキングと、お酒も飲み放題のオールインクルーシブ
この宿のハイライトです。夕食はレストラン「麦酒館」でのバイキング。約50種の料理はどれも大分色が濃くて、目の前の鉄板で焼いてくれる大分和牛のステーキ、握り寿司とお造り、大分名物のとり天、大分県産「米の恵み豚」の蒸し物、ローストビーフ、由布院産スモークチーズ、窯焼きピザまで並びます。


約50種の中でいちばん美味しかったのは、この大分和牛の鉄板ステーキです。焼きたてを一皿ずつ受け取る方式で、わさびを添えて。バイキングでこの質の和牛をおかわりできるのは、オールインクルーシブならではの満足感でした。

そして飲み放題。生ビールのサーバーに加えて、山水館オリジナルの地ビール「ゆふいんビール」がサーバーで注ぎ放題です。私が飲んだときは「ゆふの香り エールタイプ」と「ゆふの豊純 ヴァイツェン濃色」の2種類がありました。カラメルの香ばしさのあるエールと、小麦のやわらかいヴァイツェン。地ビールを量を気にせず飲み比べられるのは、ビール好きにはたまりません。


ビールだけではなく、日本酒、焼酎、ウイスキーまで揃っています。焼酎は甕出しで、いいちこや麦焼酎「耶馬美人」などがずらり。ウイスキーはバランタインやジムビームのディスペンサーが並び、ハイボールも作れます。


朝食 — 「おはようビール」まで楽しめる朝バイキング
朝食も同じくバイキング。面白いのが、魚をテーブルの上で自分で焼いて食べられること。小さな焼き台で炙りながら食べる焼きたての魚は、バイキングの朝食とは思えないごちそうでした。そしてここでもドリンクが自由で、なんと朝からビールが飲める「おはようビール」があります。温泉宿の朝からグラス一杯のビール——連泊やレンタカーを使わない電車旅ならではの背徳感のある楽しみです。朝焼けの由布岳を部屋から眺めたあと、朝湯に入って、朝ビール。オールインクルーシブの真価は朝にあるのかもしれません。
館内で過ごす — 無重力マッサージ機と夜の散策
館内には無重力マッサージ機が置かれたコーナーがあり、庭の緑を眺めながら湯上がりにリラックスできます。バイキングとお酒を堪能したあと、静かな夜の館内をぶらぶら歩くのも心地よい時間でした。

まとめ — こんな人におすすめ
ゆふいん山水館は、「お酒を好きなだけ飲みながら、財布を気にせず温泉宿を満喫したい」人にぴったりの宿です。地ビール・日本酒・焼酎・ウイスキーまで飲み放題のオールインクルーシブは、飲む人ほど元が取れる仕組み。由布岳を望む部屋と朝焼けの絶景、男女入れ替えで2つ楽しめる大浴場、大分づくしの約50種バイキングと、由布院の観光拠点としての実力も十分です。由布院駅から徒歩圏なので、車を置いて飲みに徹する電車旅にも向いています。私自身、2025年に2回泊まって、また行きたいと思える「通いたくなる宿」でした。