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人吉温泉(熊本)2025年9月宿泊

人吉旅館 宿泊記 — 昭和9年の木造建築に泊まり、とろみのある美人湯を4つの風呂で湯めぐりする人吉温泉の宿

人吉旅館
料金目安
2名1室・夕朝食付き(スタンダード会席プラン、バスなし和室8畳+次の間3畳)で1人24,200円(2025年9月・土曜泊)
風呂
大浴場2か所(時間帯で男女入れ替え、宿泊者は24時間)、露天風呂1か所、貸切の家族湯2か所。すべて100%源泉かけ流し
駐車場
無料・約30台・予約不要(道路を挟んだ宿の向かい、青井阿蘇神社のそば)

2025年9月に実際に宿泊した体験に基づく記事です(最終更新: 2026-09-24 / 料金・プランの最終確認: 2026-09-24)。プラン内容・料理・風呂の時間帯・設備なども宿泊時点のもので、その後変わっていることがあります。最新の内容は宿の公式サイトや各予約サイトでご確認ください。

目次8項目

宿の基本情報

宿名
人吉旅館
料金目安
2名1室・夕朝食付き(スタンダード会席プラン、バスなし和室8畳+次の間3畳)で1人24,200円(2025年9月・土曜泊)
部屋
本館の和室(8畳に次の間3畳、バスなし・トイレ付き)。広縁の窓の外に球磨川
風呂
大浴場2か所(時間帯で男女入れ替え、宿泊者は24時間)、露天風呂1か所、貸切の家族湯2か所。すべて100%源泉かけ流し
食事
夕食は会席(スタンダード会席プラン)。鮎の塩焼き、球磨の黒豚のSL鍋、栗ときのこの炊き込みご飯、球磨栗のモンブラン。朝食は鮎の干物が入った木箱の和朝食にミニバイキング
泉質・湯
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、pH8.16の弱アルカリ性。とろみのある「美人の湯」で、100%源泉かけ流し。飲泉もできる
貸切風呂
家族湯2か所(予約不可・空いていれば1時間目安、無料)
駐車場
無料・約30台・予約不要(道路を挟んだ宿の向かい、青井阿蘇神社のそば)

熊本県南部、球磨川沿いの城下町・人吉に、昭和9年(1934年)に建てられた木造の温泉旅館です。2012年に国の登録有形文化財になり、廊下のガラス窓や高い天井が創業時のまま残っています。私たちは2025年9月、宮崎側からレンタカーで人吉に入り、「スタンダード会席プラン」(人気No.1のプラン)で土曜日に1泊しました。建物の風情も食事のボリュームも印象に残りましたが、いちばんは。pH8.16の弱アルカリ性で、浸かるととろみを感じる100%源泉かけ流しの温泉が、大浴場2つ・露天・家族湯の4種類で楽しめます。この宿は、まず湯で選ぶ価値があります。

人吉旅館の庭から見た木造2階建ての建物
中庭から見た人吉旅館。登録有形文化財の木造建築で、ガラス窓の廊下が庭に面している
滞在の様子は動画でも公開しています。えびのループ橋・人吉ループ橋のドライブ、人吉駅のからくり時計、きじ料理のランチも

チェックインまで — 宮崎側からループ橋を越えて、人吉駅ときじ料理に寄り道

この日は宮崎県の道の駅えびのを出て、えびのループ橋と人吉ループ橋を越えて熊本県へ入りました。山あいの道が続き、ループ橋を降りたあとに見上げると、走っているときには分からなかった橋の全貌が見えます。

人吉の街に着いてまず寄ったのが人吉駅。明治41年開業の木造駅舎で、駅前広場には人吉城をかたどった「からくり時計」があり、毎正時に音楽とともに相良の殿様の人形が動きます。JR肥薩線の八代〜人吉間は令和2年7月豪雨の被害で運休が続いていて、私たちが訪ねた日も人吉駅に発着する列車はありませんでした。それでも駅舎は当時の姿のまま、訪れる人を迎えてくれます。

昼食は、球磨川の支流・胸川沿いのきじ料理店「きじや」で「きじ炭焼きコース」(3,300円)。予定していた店が休みで急きょ見つけた店でしたが、きじ刺しと炭火で自分で焼くきじ肉、味の染みたきじめしが揃って、この旅でいちばん印象に残った昼食になりました。予約なしで入れましたが、事前予約がおすすめです。そのあと道の駅人吉に寄って、宿へ向かいました。

駐車場は道路を挟んだ宿の向かいで、無料・予約不要・約30台。カーナビは公式サイトの案内どおり青井阿蘇神社を目的地にすると迷いません。チェックインは15時から、チェックアウトは10時です。

人吉旅館の玄関。瓦屋根の唐破風の車寄せに、しめ縄が下がっている
玄関。瓦屋根の車寄せにしめ縄が下がる。木造の柱と白壁が創業当時の姿のまま

玄関を入るとロビーがあり、ソファと柱時計、太い木の梁が見えます。古さからくる風情はそのままに、館内はとても清潔で、丁寧に手入れされてきた宿だと分かります。廊下はガラス窓が中庭に面していて、昼は光が入り、夜は壁の灯りがともります。館内には人吉にまつわる絵を描いた大きなステンドグラスもあり、夜と朝で印象が変わります。

人吉旅館の廊下。木枠のガラス窓が並び、壁に丸い灯りがともっている
中庭に面した廊下。木枠のガラス窓と壁の灯りが続く
人吉旅館のロビー。太い梁の下にソファが並び、奥に柱時計がある
ロビー。太い梁とソファ、奥に柱時計
籐の椅子とテーブルを並べた休憩室。三方の窓から光が入る
籐の椅子を並べた休憩室。風呂への途中にあり、自販機もある

部屋 — 8畳に次の間3畳の和室。広縁の窓の外は球磨川

泊まったのは本館の和室で、8畳の主室に3畳の次の間が付く造りです。部屋に入るとスリッパを脱ぐ玄関スペースがあり、その脇に小さな洗面所とトイレ。風呂は付いていません。正面が主室と広縁で、座卓にはペットボトルの水とお茶のセット、鍋の具材が先に置かれていました。広縁の隅の冷蔵庫は中身が空で自由に使え、クローゼットには温泉用の風呂セットが入っています。

広縁の窓の外には球磨川がゆったり流れていて、翌朝は釣りをしている人の姿も見えました。天井が高く、欄間や建具のひとつひとつに年月の味わいがあります。人吉旅館は予約時に部屋の指定ができないので、どの部屋になるかは当日のお楽しみです。

人吉旅館の和室。座卓と座椅子、奥の窓の外に景色が広がる
泊まった和室。座卓の奥の広縁の窓から球磨川が見える

風呂 — 4種類すべてに入った、とろみのある源泉かけ流し

湯はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉、pH8.16の弱アルカリ性で、100%源泉かけ流し。浸かると肌にとろみを感じ、湯上がりはしっとりします。宿はこれを「美人の湯」と呼んでいて、その通りの湯でした。飲泉もでき、飲んでみると鉄分を感じる味。胃の働きを整えるとされていますが、効果のほどは分かりません。

風呂は4種類あります。

脱衣所には鍵付きのロッカーがあり、貴重品を預けておけます。風呂へ向かう途中には籐の椅子を置いた待合スペースと自販機、廊下には周辺の観光地の写真と温泉の泉質の掲示があります。浴室内は撮影していないので写真はありません。

夕食 — 鮎の塩焼きと球磨の黒豚のSL鍋。ボリュームはかなり多い

夕食はスタンダード会席プランの会席で、人吉・球磨の食材を使った献立です。席に着くと前菜が並び、鍋と炊き込みご飯の釜がすでに用意されていました。

お酒は「その土地のものを」と、阿蘇の酒「れいざん」(熊本県高森町・山村酒造)を1本。到着後は運転しないので、地元の酒を安心して楽しめます。品数が多く、炊き込みご飯が食べきれなかったので、おにぎりにしてもらって部屋に持ち帰りました。昼を軽めにしてお腹を空かせて臨んでください。

人吉旅館の夕食。笹の葉の上に鮎の塩焼き、奥に緑色のたれ
球磨川の鮎の塩焼き。宿のすぐ横を流れる球磨川は鮎が育つ清流
人吉旅館の夕食で出た蒸気機関車が描かれたタジン鍋
蒸気機関車の絵が入ったタジン鍋。蓋を開けると球磨の黒豚ロースの茶しゃぶ
人吉旅館の夕食の揚物。海老と野菜の揚物に抹茶塩、奥に日本酒の瓶
揚物は抹茶塩で。奥は阿蘇の酒「れいざん」
栗の炊き込みご飯と、野菜と豆腐の入った汁物、漬物
締めは栗ときのこの炊き込みご飯とつぼん汁。食べきれない分はおにぎりにしてもらった
最中の皮に挟んだ栗のモンブランとアイスクリーム、上にラズベリー
球磨栗のモンブラン最中仕立て。林檎のソルベと栗のクリームを最中の皮で挟む。温泉旅館でこの完成度のデザートが出てくるとは思わなかった

朝食 — 鮎の干物が入った木箱

朝食は木箱に小鉢を詰めた和朝食で、炭火であぶった鮎の干物が入っています。鮎の干物を食べるのはたぶん初めてでしたが、身が詰まっていて美味しかったです。生玉子には卵かけご飯用の醤油が添えられていて、卵かけご飯にしました。固形燃料で温める豆乳豆腐もあります。ご飯と飲みものはビュッフェ形式で、女将手づくりのキムチと馬肉カレーが置かれていました。馬肉カレーを少しいただきましたが、これも美味しかったです。

人吉旅館の朝食。木箱に小鉢と出汁巻き卵、焼き魚が並ぶ
朝食は木箱に小鉢がぎっしり。手前が出汁巻き卵と鮎の干物

チェックアウト前後 — 中庭と足湯、廊下の資料コーナー

朝は人のいない館内を2階まで歩きました。廊下の壁には人吉旅館の歴史を伝える資料コーナーがあり、古い写真とSL人吉の写真が並んでいます。チェックアウト後には中庭を見学させてもらいました。池と祠があり、庭を囲むように建物が並んでいて、廊下側から見ても庭側から見ても絵になります。玄関脇には誰でも使える足湯と、宿の歴史の説明書きもありました。

人吉は令和2年7月の豪雨で球磨川が氾濫し、この宿も1階の天井まで浸水しました。再建して営業している宿に泊まることが、街を応援することにもつながります。私たちはこのあと由布院へ向かい、ゆふいん山水館に泊まりました。

まとめ — こんな人におすすめ

ふるさと納税で泊まるなら

人吉市のふるさと納税に、人吉旅館の平日限定・1泊2食付きペア宿泊券(寄付7万4,000円)があります。利用不可日・部屋指定不可などの条件と申し込み先は、九州のふるさと納税ガイドにまとめています。

人吉旅館のよくある質問

Q. 人吉旅館の温泉はどんなお湯ですか?
A. ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、pH8.16の弱アルカリ性。100%源泉かけ流しです。浸かるととろみのある肌ざわりで、宿は「美人の湯」と呼んでいます。飲泉もでき、私たちが飲んでみたときは鉄分を感じる味でした。湯そのものがこの宿を選ぶいちばんの理由になります。
Q. 風呂はいくつありますか?
A. 大浴場が2か所(時間帯で男女が入れ替わり、宿泊者は24時間利用可)、露天風呂が1か所(15時半〜22時、6時〜9時)、貸切の家族湯が2か所(予約不可、空いていれば1時間目安)です。私たちは4種類すべてに入りました。
Q. 駐車場はありますか?
A. あります。道路を挟んだ宿の向かいに無料の駐車場があり、約30台・予約不要です。公式サイトの案内では、カーナビの目的地を青井阿蘇神社に設定し、神社が右手に見えたら左手の「人吉旅館」の看板のある駐車場に停める、とされています。
Q. 料金はいくらでしたか?
A. 私たちが泊まった2025年9月の土曜泊で、スタンダード会席プラン(バスなし和室8畳+次の間3畳、夕朝食付き)が1人24,200円でした。時期・曜日・プランで変わるので、予約サイトで日程を入れて確かめてください。
Q. チェックイン・チェックアウトは何時ですか?
A. チェックインは15時から、チェックアウトは10時です(公式サイトのよくある質問より)。チェックインの受付時間帯はプランによって異なります。
Q. 電車で行けますか?
A. JR肥薩線の八代駅〜人吉駅間は令和2年7月豪雨の被害で運休が続いています(2025年9月時点)。公式サイトの案内では、新八代駅から高速バス「B&Sみやざき」で人吉ICへ向かう経路が示されています。私たちはレンタカーで行きました。
Q. ふるさと納税で泊まれますか?
A. 泊まれます。人吉市のふるさと納税に、人吉旅館の平日限定・1泊2食付きペア宿泊券(寄付7万4,000円)があります。利用不可日や部屋指定不可などの条件は、九州のふるさと納税ガイドにまとめています。

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