関越道から藤岡JCTで上信越道へ乗り継ぎ、碓氷軽井沢ICを降りたら、そこは明治以来の避暑地として愛されてきた軽井沢です。このルートのテーマは「森の朝食と、溶岩原と、天下の名湯」。まずは信濃追分の森に佇む朝食カフェでゆっくり朝ごはんをいただき、国道146号で浅間山麓を北上して鬼押出し園の荒々しい溶岩原へ。そして最後は自然湧出量日本一を誇る草津温泉で、湯畑と西の河原露天風呂をじっくり味わって旅を締めくくります。同じ群馬・草津を目指すにしても、渋川方面から入るのとはまったく違う、高原の涼と開放感をまとった道のり。碓氷軽井沢ICを降りた瞬間から、旅の空気はもうリゾートのものに変わっています。
このルートで巡るスポット
- キャボットコーヴ 追分店 — 森の中で味わう、ニューイングランド仕込みの朝食カフェ
- 鬼押出し園(嬬恋村) — 浅間山大噴火が生んだ、ゴツゴツの溶岩原
- 草津温泉 湯畑 — 自然湧出量日本一、湯けむり立ちのぼる旅の中心地
- TEA ROOM Yuki Usagi — 湯畑近くの隠れ家、紅茶とカステラでひと休み
- 西の河原公園・西の河原露天風呂 — 湯の川が流れる公園と、開放感抜群の大露天風呂
ルート詳細
1. キャボットコーヴ 追分店
- タイプ: カフェ(朝食)
- 滞在目安時間: 60〜90分
- 見どころ: 碓氷軽井沢ICから軽井沢の市街地を抜け、信濃追分の森の中にひっそりと佇む朝食専門カフェです。名物は具だくさんでクリーミーな「ニューイングランド クラムチャウダー」。ほくほくのじゃがいもとあさりの旨みがとけ合ったスープで、ここを目当てに軽井沢を訪れるファンも多い一杯です。「ホップオーバーとボウルスープ」のセットのほか、パンケーキやエッグベネディクトなど、ニューイングランド仕込みのメニューが揃います。



鳥の声が聞こえる木立の中のテラス席は、避暑地らしい静かな時間が流れる特等席。旅の一日目、体がまだ運転モードのうちにゆっくり朝食をとっておくと、このあとの溶岩原歩きや長い峠道にも余裕を持って臨めます。信濃追分は江戸時代に中山道と北国街道が分岐した宿場町でもあり、カフェの周辺を軽く散策してから出発するのもおすすめです。
2. 鬼押出し園(嬬恋村)
- タイプ: 観光
- 滞在目安時間: 60〜90分
- 見どころ: 追分から国道146号を北へ進み、「鬼押ハイウェー」と呼ばれる道に乗り継いで浅間山麓を上ると、1783年(天明3年)の浅間山大噴火で流れ出た溶岩が固まってできた奇景、鬼押出し園にたどり着きます。ゴツゴツとした溶岩原の中を遊歩道が縫うように通り、浅間山を間近に望みながら歩く景色は、さっきまでの森の中の朝食風景とはまったく違う迫力です。

園内には浅間山観音堂があり、噴火の犠牲者を弔うために建てられたこのお堂に手を合わせてから、溶岩原の散策を楽しむのがおすすめです。木々がわずかに根を張る岩肌の隙間から、自然の力強さと長い年月の積み重ねを感じられる場所。朝の穏やかな時間から一転、地球の営みを間近に見る時間を挟んでから、草津へと車を走らせましょう。
3. 草津温泉 湯畑
- タイプ: 温泉
- 滞在目安時間: 90〜120分(宿泊の場合は翌朝まで)
- 見どころ: 鬼押出し園から山道をさらに北へ上ると、白い湯けむりが立ちのぼる草津温泉の湯畑に到着します。自然湧出量日本一を誇る草津の源泉が、木の樋を伝ってこんこんと湧き出す様子は、何度見ても圧倒される迫力です。湯畑を囲むように土産物店や飲食店が並び、夜にはライトアップされた湯畑がまた違った表情を見せてくれます。

草津といえば「湯もみ」も外せません。熱い源泉を板でかき混ぜて温度を下げる伝統の作業で、湯畑近くの熱乃湯では実演を見学できます。強酸性の湯は殺菌力が高く、昔から効能の高い名湯として知られてきました。森の朝食から溶岩原を経て、最後にたどり着くにふさわしい、まさに横綱格の温泉地です。
- 宿泊予約:
4. TEA ROOM Yuki Usagi
- タイプ: カフェ(紅茶・洋菓子)
- 滞在目安時間: 45〜60分
- 見どころ: 湯畑から地蔵通りを少し歩いた先にある、うさぎのロゴが目印の紅茶専門店です。じっくり淹れた紅茶と、しっとり焼き上げたカステラの組み合わせが評判で、草津に来るたびについ立ち寄ってしまうという声も多い一軒。硫黄の香り漂う温泉街の中で、紅茶の香りに包まれてほっとひと息つける貴重な時間になります。


湯畑の湯めぐりや土産物店めぐりの合間、あるいは西の河原へ向かう前の小休止にちょうどいい立地です。温泉街の喧騒からふっと離れて、紅茶の香りに包まれる時間を旅程に組み込んでみてください。
5. 西の河原公園・西の河原露天風呂
- タイプ: 温泉
- 滞在目安時間: 60〜90分
- 見どころ: 湯畑から歩ける距離にあるのが西の河原公園です。園内のあちこちから温泉が湧き出し、湯の川となって流れる不思議な景観が広がっていて、湯畑とはまた違った草津の表情を楽しめます。遊歩道を歩きながら湯気の立つ小川を眺めていると、この土地がいかに豊かな湯量に恵まれているかを実感します。

公園の奥には開放感抜群の大露天風呂「西の河原露天風呂」があり、宿での一泊を挟んだ翌朝や、湯めぐりの二湯目としてぴったりの立ち寄り湯です。空の下に広がる大きな湯船に浸かりながら、旅の疲れをじっくりとほぐしていく時間は、このルートの締めくくりにふさわしいひとときになるはずです。
まとめ
碓氷軽井沢ICから信濃追分の森でゆっくり朝食をとり、浅間山麓を北上して鬼押出し園の荒々しい溶岩原を歩き、最後は天下の名湯・草津温泉の湯畑と西の河原露天風呂でこの旅を締めくくる、朝食と名湯を一度に味わい尽くす1泊2日です。同じ草津を目指すルートでも、軽井沢経由なら避暑地の涼やかさと火山の迫力を道中で味わえるのが大きな魅力。帰りは渋川方面(国道145号・関越道)に抜ければ、八ッ場ダムに立ち寄る寄り道もできます。追分も草津も、季節によって表情を変える土地なので、気になった宿は早めにチェックしてみてください。