同じ小田原・湯河原でも、箱根の山を越えるルートとはまるで表情が違う、海沿いの一本です。テーマは「漁港めしと、山のパン」。小田原漁港で海鮮を頬張り、国道135号を南へ。みかん畑の広がる江之浦の山あいでパンを買い込んだら、真鶴半島の原生林の先にある三ツ石海岸へ。ゴールはおなじみ湯河原温泉ですが、海の色を横目に走り続けた一日の終わりの湯は、また格別です。走行距離は控えめでも満足度の高い、食いしん坊のための海辺ルートです。
このルートで巡るスポット
- 小田原漁港(早川) — 「食べられる漁港」で海鮮めし。推しは小田原魚市場食堂
- 麦焼処 麦踏(江之浦) — 国道135号から山側へ、知る人ぞ知る人気のパン屋
- 真鶴半島・三ツ石海岸 — 原生林のトンネルを抜けた先の、荒々しい岩の海岸
- 湯河原温泉 — 海沿いドライブの締めくくりは、渓流沿いの湯
ルート詳細
1. 小田原漁港(早川)
- タイプ: グルメ(漁港・食堂)
- 滞在目安時間: 60〜90分
- 見どころ: 小田原厚木道路を下りてすぐ、早川にある小田原漁港は、食堂や海鮮の店が集まる「食べられる漁港」。いちばんの推しは、市場の建物の中にある小田原魚市場食堂です。オープンは午前10時からなので、少し早めに着いて朝の漁港をぶらぶら歩き、開店と同時に入るのが混雑を避ける攻略法。朝から営業している店もそこそこあるので、もっと早い時間帯に「漁港の朝めし」から始めるのも良い選択です。アジやカマスなど相模湾の地魚を使った海鮮丼や定食を、市場の空気ごと味わってください。


2. 麦焼処 麦踏(江之浦)
- タイプ: パン屋
- 滞在目安時間: 20〜30分
- 見どころ: 漁港から国道135号を南下し、根府川を過ぎた江之浦エリアの山側にある人気のパン屋。相模湾を見下ろすみかん畑の風景の中、こんな場所に?という立地ながら、わざわざ遠方から買いに来るファンがいる実力店です。ハード系から惣菜パンまで焼きたてが並び、人気のパンは早い時間に売り切れることも。ここでパンを確保しておけば、このあとの真鶴の海辺や、翌朝の宿でのお楽しみになります。海沿いの走行と山あいの寄り道、景色の切り替わりもこの区間の魅力です。


3. 真鶴半島・三ツ石海岸
- タイプ: 観光スポット
- 滞在目安時間: 60〜90分
- 見どころ: 国道135号から真鶴半島に入ると、道は「お林」と呼ばれる鬱蒼とした森の中へ。樹齢200〜400年の巨木が茂る県指定天然記念物の森で、木々のトンネルを抜けた半島の先端に、三つの巨岩が海に並ぶ三ツ石海岸が待っています。「かながわの景勝50選」に選ばれた眺めは、展望スペースから見るだけでも十分に絵になります。春から秋の干潮時には岩の近くまで歩いて渡れることもありますが、潮が満ちると戻れなくなるため、島渡りをするなら干潮時刻の事前確認を忘れずに。

4. 湯河原温泉
- タイプ: 温泉
- 滞在目安時間: 日帰りなら90〜120分/宿泊なら翌朝まで
- 見どころ: 真鶴から湯河原へは、海沿いを走ってすぐ。一日海の景色を見続けた目に、渓流沿いの温泉街の緑としっとりした空気が心地よく染みます。万葉集にも詠まれたと伝わる古湯で、肌あたりのやわらかい湯は、朝から動き続けた体をほどくのにぴったり。日帰り入浴できる施設もありますが、漁港めしで始まった長い一日の締めくくりは、やはり宿の夕食と夜の湯にゆだねたいところです。
- 宿泊予約:
まとめ
漁港の海鮮めし、みかん畑の中のパン屋、原生林の先の岩の海岸、そして渓流の湯。箱根越えのルートが「山のドライブ」なら、こちらは徹頭徹尾「海の一日」です。国道135号は休日の午後に混みやすいので、朝型の行程でスポットを先回りしていくのがこのルートの攻略法。真鶴の森を抜けたあたりで陽が傾いてきたら、それはちょうどいいペースです。湯河原の宿に荷を下ろして、海と山の両方を巡った一日を、夜の湯船でゆっくり振り返ってください。