札幌の奥座敷・定山渓温泉に一泊して温泉街の甘味を食べ歩き、翌朝は中山峠を越えて羊蹄山麓へ。京極のふきだし公園で名水を汲み、赤井川の牧場でソフトクリームを味わい、余市では水産会社直営の食堂でうに丼といくら丼。帰り道の忍路で薪窯のパンを積み込んだら、小樽から高速で新千歳空港へ向かいます。温泉・名水・牧場・海鮮・パンと、後志(しりべし)の「おいしいもの」を一筆書きでつなぐ1泊2日です。
このルートは、私たちが北海道を旅するたびに実際に立ち寄ってきたスポットを、走りやすい順に再構成したものです。定山渓温泉には2年続けて泊まっていて、道中の様子は動画にもまとめています。
このルートで巡るスポット
- 定山渓温泉(旅籠屋 定山渓商店/ゆらく草庵) — 渓谷の温泉街に泊まって甘味を食べ歩き
- 道の駅 名水の郷きょうごく(ふきだし公園) — 羊蹄山の伏流水を汲んで飲める湧水公園
- 山中牧場 — 国道393号沿い、牛乳感たっぷりのソフトクリーム
- 柿崎商店 海鮮工房 — 余市駅前、水産会社直営のうに丼といくら丼
- 道の駅 スペース・アップルよいち — 宇宙飛行士・毛利衛さんの故郷で宇宙体験
- エグ・ヴィヴ(小樽・忍路) — 海を望む丘の上、薪窯で焼くパンの名店
- 新千歳空港 — 塩ラーメンとクラフトビールで旅を締める
ルート詳細
1. 定山渓温泉(旅籠屋 定山渓商店/ゆらく草庵)
- タイプ: 温泉(宿泊)
- 滞在目安時間: 一泊
- 見どころ: 札幌市街から国道230号を南西へ約50分、豊平川の渓谷に開けた定山渓温泉が今夜の宿です。私たちが2年続けて泊まって気に入っている宿が2軒あります。
温泉に入って館内着のまま七輪の焼肉、朝はカレー、サウナつき大浴場にワーケーションできるラウンジまで——というユニークな宿なら旅籠屋 定山渓商店。詳しくは旅籠屋 定山渓商店の宿泊記にまとめています。全室に天然温泉の客室風呂がつき、無料・予約不要の貸切露天4つを湯めぐりできる和の宿ならゆらく草庵。こちらはゆらく草庵の宿泊記へ。どちらも私たちは2023年・2024年と2回ずつ泊まっています。
チェックイン前後の楽しみは温泉街の食べ歩きです。エクスクラメーションベーカリーのパン、J・glacéeのアップルパイと、歩ける範囲に個性派の店がそろっています。「坂ノ上の最中」では、パリッと香ばしい最中種に自分であんを挟んでいただきました。かき氷の「森乃百日氷 山ノ風マチ店」は、果物がごろごろ載った一杯が窓際の明るい席で楽しめます。


定山渓の食べ歩きの様子は、この旅の後編動画に収めています。
翌朝はチェックアウトしたら国道230号をそのまま南西へ。中山峠を越えて羊蹄山の麓へ下りていきます。峠の道の駅 望羊中山は「あげいも」で有名な休憩ポイントで、天気がよければ羊蹄山も望めます。
2. 道の駅 名水の郷きょうごく(ふきだし公園)
- タイプ: 道の駅
- 滞在目安時間: 40〜60分
- 見どころ: 中山峠を下りて喜茂別から京極町へ。この道の駅は「ふきだし公園」に隣接していて、羊蹄山に染み込んだ雨や雪解け水が長い年月をかけて湧き出す様子を間近に見られます。岩の間から轟々と流れ出す湧水は名水百選にも選ばれた「羊蹄のふきだし湧水」。汲み場が整備されているので、容器を持って行けば旅の飲み水を無料で汲めます。湧水がつくる池や滝を巡る園路も気持ちよく、道の駅の休憩ついでと思って寄ると、公園の見応えにいい意味で裏切られます。




3. 山中牧場
- タイプ: その他(牧場直売所)
- 滞在目安時間: 20〜30分
- 見どころ: 京極から倶知安方面へ進み、国道393号を北上して赤井川村へ。峠道の途中、巨大なソフトクリームの看板が見えたら山中牧場の直売所です。ここのソフトクリームは、さっぱりしているのに牛乳の成分をしっかり感じる味わいで、私たちのなかでは北海道でも指折りの一本です。牛乳やバターも売られているので、保冷バッグがあればおみやげにもできます。


4. 柿崎商店 海鮮工房
- タイプ: その他(ランチ)
- 滞在目安時間: 45〜60分
- 見どころ: 国道393号をそのまま下って余市の市街へ。お昼はJR余市駅前の「柿崎商店 海鮮工房」で海鮮丼にしました。水産会社の直営で、行列の絶えない人気店として知られますが、私たちが9月後半に訪れたときは並ばずに入れました。頼んだのはうに丼といくら丼。丼を覆ううにといくらの盛りに、注文してよかったと素直に思える満足感でした。うに丼は時価で、時期や仕入れによって内容が変わるので、メニューにあればぜひ。



5. 道の駅 スペース・アップルよいち(余市宇宙記念館)
- タイプ: 道の駅
- 滞在目安時間: 40〜60分
- 見どころ: 柿崎商店から車ですぐ、余市は宇宙飛行士・毛利衛さんの故郷です。この道の駅には余市宇宙記念館「スペース童夢」が併設されていて、私たちは宇宙実験棟「きぼう」をイメージした展示空間を体験してきました。宇宙でのトイレやベッドなど「宇宙の衣食住」を再現したコーナーは、大人でも素直に楽しめます。ミュージアムショップでは宇宙食も売られています。余市はニッカウヰスキー余市蒸溜所やワイナリーの町でもあるので、時間に余裕があれば合わせてどうぞ(試飲はドライバー以外で)。
6. エグ・ヴィヴ(小樽・忍路)
- タイプ: パン屋
- 滞在目安時間: 20〜30分
- 見どころ: 余市から国道5号を小樽方面へ約10分、忍路(おしょろ)の海を望む丘に建つ薪窯パンの名店です。国道から脇道を上がった先、木立に包まれた黒い木造の店舗はそれ自体が絵になります。私たちは以前から通っているお気に入りで、クロワッサンやパンオショコラなどデニッシュ系を中心に購入。旅の荷物と一緒に持ち帰って自宅でいただきましたが、幾重にも巻かれた層のバターの香りは健在でした。人気店で売り切れ必至、営業日・時間も変則的なので、事前確認(できれば取り置きの電話)をおすすめします。




7. 新千歳空港
- タイプ: その他(ゴール)
- 滞在目安時間: 2〜3時間
- 見どころ: 忍路から小樽市街を抜けて札樽道へ。道央道経由で約1時間半、レンタカーを返して新千歳空港がゴールです。この空港はターミナル自体が一大グルメスポット。私たちは「北海道ラーメン道場」の札幌飛燕で一番人気の塩ラーメンをいただきました。焦がしにんにくの香ばしさをまとった澄んだスープに、SORACHI 1984の生ビールを合わせれば、運転お疲れさまの一杯として完璧です。デザートには四つ葉のソフトクリームを。搭乗までの時間は国内線ターミナル最上階のスーパーラウンジ(有料・対象クレジットカードで無料)で、滑走路の夜景を眺めながらゆっくり過ごしました。




まとめ
定山渓温泉で渓谷の湯と甘味の食べ歩きを楽しみ、翌日は中山峠から羊蹄山麓へ——ふきだし公園の名水、山中牧場のソフトクリーム、柿崎商店のうに丼、忍路の薪窯パンと、後志の名物を拾いながら新千歳空港にゴールする1泊2日です。すべて私たちが実際に立ち寄ってきた場所だけで組んでいるので、どこで停まっても外れなし。エグ・ヴィヴの売り切れと、うに丼の入荷だけは運と季節次第なので、どちらも狙うなら午後早めの余市着を目指してください。